Land Deformation : Tokyo

高精度合成開口レーダによる地盤沈下の観測:あなたの都、大丈夫ですか!?
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近年、東京都をはじめ、ジャカルタ市、北京市、クアラルンプール市、テヘラン市などにおける地表面の沈下、地下水面の深化など、様々な都市問題が発生した。図1はジャカルタ市内における地盤沈下による被害の様子を示す。この地盤沈下の原因として、都市開発、地下水の大量使用などである。この現象が長期間にわたって微少変化しているので、当センターのヨサファット研では、長期間継続的な差分干渉合成開口レーダ(Differential Interferometic SAR – DInSAR)手法を使用して、主に東京都とジャカルタ市における地盤沈下の把握を高精度かつ広域観測を行っている。今まで、本研究室ではTerraSAR-X、Envisat ASAR、ERS-1/2 SAR、JERS-1 SAR(解像度約12.5 m)、ALOS PALSARデータ(解像度約10 m)を使用して、東南アジアと東アジア地域における大都会における地殻変動の観測を行っており、特に、ここで大都会における地盤沈下に注目をした。例として、図2にDInSARでTerraSAR-Xデータ※を解析して、インドネシア・ジャカルタ市内における地盤沈下の解析結果を示す。本研究では、解析結果の解像度が約1mになるので、現地における詳細な解析結果(解像度約1m)を得ることができた。その結果、ジャカルタ市内における2010年8月9日から2011年6月13日までの微少変化の抽出ができた。また、同様の手法によって、東京駅周辺における地表面変化の観測も行った(図3)。これによって、現地における住宅レベルまでの被害地図を把握し、地盤沈下による体積変化の抽出もできた。今後、この短期間観測による微少変化の抽出結果をもとにして、本研究ではDInSARとPermanent Scatterers Interferometry Synthetic Aperture Radar(PSInSAR)手法で長期間地表面微少変化と体積変化の抽出を実施する。

謝辞 TerraSAR-Xのデータの解析研究が、株式会社パスコ主催のSAR技術応用研究会の研究助成を受けて実施したものである。