Subsidence : Bandung city

インタフェロメトリ合成開口レーダによる都市環境における地盤沈下のモニタリング:インドネシア共和国・バレエンダフ市大洪水の原因を探れ

 Fig09_DInSARLanddeformationBandung  BandungSubsidence

2008年12月はじめに、インドネシア共和国バンドン市郊外におけるバレエンダフ市周辺にチタルム川が反乱し、大洪水が生じました。この周辺は、毎年洪 水の水面レベルが上がり、洪水の地域も広がり、住民に困難を与えています。この理由を探るために、ALOS PALSAR画像を利用して、インタフェロメトリ合成開口レーダ(InSAR)でこの地域における土地表面の変化をJAXAのSigmaSARソフトウェ アで解析しました。この結果から分かりましたように、バレエンダフ市に毎年約5センチメータが沈下し、現在にいたるまで約1.5メータも沈下しました。こ のデータをもとにして、2008年12月13日~14日にかけてヨサファット准教授が現地にて建物の様子と住民の声を集めました。この現地調査では、図7 に示すように、地盤沈下によるインフラの被害が多く見かけています。特に、住民の住宅、工業団地の建物と道路、水路インフラなどに被害が目立ちました。特 に、建物の壁と道路の表面にひびがよく見かけています。同図(A)に、地盤沈下によって壁が約20メータ割れて、倒壊寸前の建物を示している。(B)は、 約1メータ沈下した建物で、(C)は工業団地を囲い塀が地盤沈下の中心方向に倒れ、コンクリート道路にひびがよく見かけていることがわかりました。また、 (D)に農業用の水管理のための水門に幅約10cmのひびが目立ち、崩壊する寸前です。現在、人口増加・密度、人間活動、産業活動などとこの地盤沈下の関 連を調査しています。本調査では、図7の写真に紹介したものの他に、約500ヶ所のサンプルを取りました。このデータは貴重な情報として、これからも継続 的に観測し、現地政府と連携して地盤沈下の対策を行う予定です。

参考:Josaphat Tetuko Sri Sumantyo, Masanobu Shimada, Pierre Peter Mathieu, and Hasanuddin Zainal Abidin , “Long-term Consecutive DInSAR for Volume Change Estimation of Land Deformation,” IEEE Transactions on Geoscience and Remote Sensing, Vol. 50, No. 1, pp. 259 – 270, January 2012 (New Jersey : IEEE) ISSN 0196-2892